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lyrics
世迷言
悲しみに 苦しみに 昼も夜も費やして
昨日も今日も消えてった くずかごの中身だけ増えた
今更に湧き上がる 鈍らな詞も全部
飲み下し 眠らなきゃ 生きるため 働くために
弱いから 甘いから 囚われて絆されるんだ
一時間の値打ちだとか 八時間の鎖だとか
藻掻いても 足掻いても 何一つ変わらぬ日々を
絞っても 炙っても 虚ろな涙が滲むだけ
「『逆境は創造の糧だ』 いやそんなこと全部妄想だ
時間価値観全て切り売って この手に残ったものはあったか」
「結局のところ音楽も 救えそうな奴から救ってく
綺麗なものを選んでは 照らすスポットライトみたいに」
世迷言に染まる一昼夜 ここからずっと飛びたてないまま
底の知れた不幸に縋っても 底の知れた文字が燻るだけ
寂しさが 侘しさが 色も匂いも啄んで
明日も明後日も枯れ果てた 味のない今だけがあった
きりなしに 襲い来る 憂鬱も不安も全部
飲み下し 眠っては 生きている 何のために?
弱いから 甘いから 囚われて絆されるんだ
紡げない縁とか 断ち切れない記憶だとか
藻掻くほど 足掻くほど 泥濘にもつれる日々を
呪っても 悔んでも 虚ろな心が軋むだけ
「『孤独は創造の友だ』 いやそんなこと全部幻想だ
売れてる曲にだって腐るほど『君』や『あなた』ばかりが溢れてる」
「結局のところ音楽も 救えそうな奴から救ってく
綺麗なものは鮮やかに 照らすいつもの光みたいに」
世迷言に埋まる六畳間 ここからずっと飛びたてないまま
底の知れぬ嫉妬に狂っても 底の知れた文字が燻るだけ
せめてもの標に 今を綴る
空っぽな毎日を ここに刻む
飛べずとも走れずとも 流れ行く先に
辿り着く日々が また歌になる
そうだろ?
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