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lyrics
青春惨歌
散々な春でした そう愛だ友情だそんなもの
僕の手の届く範囲には 転がっていやしないようで
見えない壁の向こう側 舞台照明に照らされて
予定調和の群像劇 笑顔に溢れた青い春
ため込んだ日々の歪みは 群衆の笑い声になって
舞台の外の「余りもの」の 僕らの方へと向けられた
勝手にお楽しみの後の おこぼれを必死にかき集め
嘲笑われないため笑ってた クラスの中のヒエラルキー
思い出し 心の奥をただかきむしる
散々な春でした 平等なんて所詮は幻想で
燦々たる光の奪い合いの ステージにも立てないまま
淡々と流れる 変わらない日々の中で
ただ叫んだ 存在証明の歌 青春惨歌
散々な春でした でも僕らは未来を信じてた
「狭く平凡な世界でさ 笑えるだけ笑うがいいさ
広い社会を知った時 最後に勝つのは僕だ」って
当てもないのに信じてた 大逆転を夢見てた
でも等しく鎖に繋がれた モラトリアムの時は過ぎて
飛べない鳥と知りました 己の無力を知りました
それから夢を見れないまま 月日の速さを追い越して
過去に思いを巡らせば 過ぎ去りし日が青く染まり
ふと気づけば 歌いだしてた 青春賛歌
でもどんなに昔を美化しても 教室放課後通学路
奴らの影がちらついて かえって悲しくなるばかり
追い詰められた僕たちの 最初で最後の悪あがき
散々な春を歌にして 誰かに届けと叫ぶのさ
「青春なんか クソくらえ!」
「散々な春でした」 そう笑って 言えるほどに
燦々と輝くステージに立って 見返してやれたらなあ
今叫ぶこの歌が かき鳴らすこの音が
世界を変える訳もないけど
このまま終わるわけにいかないと
ただ叫ぶのさ 青春惨歌
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